【登山期間】;1999年5月1〜3日
【山 域】;北アルプス/剣岳/小窓尾根
【参加メンバー】;外山、稲葉龍、伊藤、成田 計4名
【日程・行動概要】
30日;上野発「急行能登」⇒富山(5:30)
1日;富山⇒伊折⇒馬場島…白萩川…1600mP…2200m付近
2日;CS(7:30)…ド−ム…マッチ箱…三ノ窓…池ノ谷乗越(14:00)
3日;CS〜剣岳頂上…早月尾根…馬場島⇒依折⇒富山「ヤットルゾ−五條」打上げ⇒「急行能登」各自帰宅
稲龍記
5月1日 快晴 『元気満々で入山』
今回はマカルーに行った成田君が参加し、若手フルメンバーで小窓尾根に挑んだ。 馬場島は雪がなく、今年もヤブ漕ぎの覚悟を決め白萩川取水口まで歩く。ここからは雪渓が豊富で大高巻きせずタカノスワリを突破出来た。池ノ谷ゴルジュが通過できるらしく、他のパーティーは右俣へ入っていく。雷岩は雪渓の真中にあった、ここから雪壁に取り付く。稜線に出ると案の定ヤブ漕ぎ、アイゼンを外す。1500mm付近から雪稜に変わってくれた。1600Pから一気に視界が広がり、ギザギザの稜線に感動する。ここからは広い雪稜をひたすら登る。半袖になっても暑い、今日はニードル手前までがんばるつもりだ。2121Pが幕営予定地だが欲張って先へ進む。5ルンゼのコルから急な雪壁はザイル無しで登ってしまったが、伊藤のことを考えると確保すべきだった。稜線は思ったより狭く1張り分のスペースしかなかった。久しぶりの疲労と興奮にみんなと遅くまで語り合う。一番好きな時間だ。
5月2日 快晴 『主体性を目指して』
いつもより1時間寝坊、出発が遅れてしまい、ニードルの基部では早くも順番待ち。5mほどの懸垂下降から這松混じりの登りが続く。ドーム、岩峰と過ぎ、マッチ箱手前のナイフエッジに取り付く。雪がまったく無いのでガリガリ登る。1ヶ所ザイルを出したがスムーズに通過、小窓ノ王が黒々と迫る。剱尾根のR4を登るパーティーに見とれながら2ピーク越えると三ノ窓への下り、ダブルロープで懸垂する。昨夏に断念したチンネは雪が無くフラットソールで登れそうだ。気が付くと空が白っぽく、飛行機雲も残りはじめ明日の天気が心配だ。テカテカに磨かれた池ノ谷ガリーを登り出す。滑ったらアウト。下る人はいるのだろうか。途中、人の頭大の石が後続の外山君たちの横を猛スピードで落ちていく。チンネから懸垂するパーティーが多く危険な状態、駈けるように登り池ノ谷乗越に着く。ここまで順調なので予備食のごまラーメンを4人でほおばる。美味い!
5月3日 小雪のち晴れ 『海の幸に乾杯』
サラサラという音に起こされる。予想外の雪に早めに撤収し本峰を目指す。頂上は祠が見えていたことで気が付いた。池ノ谷ガリーは懸垂を交えて下降。雪は締まっているのでトラバースもなんなく通過。2600mmを過ぎるとガスが晴れ、途端に暑くなる。早月小屋からは各自フリーで下山、スコップセードがスリル満点、伊藤とガンガン滑る。馬場島に着くとキャンパーだらけで驚いた。この山行でチンネ周辺の概念が良く分かったので夏はまた剱かな。
富山の「居酒屋ヤットルゾ−五條」は最高でした。