【登山期間】;2000年4月22日〜23日
【山 域】;北アルプス/白馬岳/主稜
【参加メンバー】;成田、稲葉 計2名
【日程・行動概要】
22日;二俣(7:30)〜白馬尻(10:50)…[峰(14:00)…X峰手前で雪洞泊(15:20)
23日;雪洞(7:30)…X峰(8:40)…U峰直下(11:30)…山頂(13:20)…大雪渓…白馬尻(15:00)〜二俣(18:20)
稲葉記
4月22日 晴れ時々雪
急行アルプスはガラガラで成田君に起こされるまで熟睡できた。タクシーで二俣に行くと去年より雪が目立つ。アスファルトのプラ靴は嫌いなのでシューズでテクテク。途中、雪に埋めてデポして行く。雪道へと変わりすぐ、デブリに出会う、左の尾根からのもので木々がきれいに剥ぎ取られていた。スゲー。林道はメチャメチャなのでそのまま尾根を登る。白馬尻に着くとすでに雪壁には4パーティー取り付いていた。その先のトレースは見えず先頭はラッセルらしい。雪はザラメ、雨でスカスカ状態、途中3箇所小さいクレパスもあった。[峰に着く頃、風も強まりあられが降り出す。トレースをたどりY峰もフリーで行けた。が、途中、背中のボードが突風にあおられ体が飛ばされた、山行中一番怖かった瞬間。ボード捨てようかな〜とマジで考えたが、値段を考えると出来なかった。Y峰より雪質がこしまり雪に変わる。雪洞が完成する頃ガスが晴れ、山頂まで見える。
白馬尻
4月23日 雪 風雪
雪洞を出ると10cm位新雪。4パーティーの中3パーティーはもう出発している。7:30まで天気待ちするが一向に変わらないので突っ込む決心をする。昨日のトレースはすっかり消え、膝までのラッセルに喘ぐ。雪質はそれほど悪くないが、途中からコンテに変える。V峰直下で3人と単独の先行パーティーに追いつく。もう一つの2人パーティーはかなり早く出たらしく声がたまに聞こえるだけだ。しばらく共同でラッセルを交代しながら進む。ホワイトアウトの中、雪尻を気にしながらのラッセルは怖かった。V峰からは急な雪壁となりダブルアックスのみんなに遅れ、先頭に立てなかった。僕たちだけだったらと思うと・・・。感謝と同時に少し情けない。雪は再びザラメが混ざり、パラパラと崩れるのがいやらしい。左にくっきりと岩壁が見え、頂上直下と確信、右に逃げながら稜線に這いあがった。登頂の喜びは一瞬だけで、吹き飛ばされそうな風に向かって山荘を目指す。完全にホワイトアウト、迷っている時間は無い。山荘を過ぎ、登山道を示すロープを頼りに大雪渓の入り口を探す。高山植物の標識から左に下りる。クラストした斜面をひたすら降りていくと、目の前に杓子の岩壁が見え、一瞬青空が覗く。気が付くと右側に山頂ではぐれた2パーティーが見えた。緊張から解放され、お楽しみの滑降だ。ボード装着ポイントは去年とほぼ同じ、成田君に落ち合う場所を行って滑り出す。すぐに急斜面に変わり、重いながらも新雪を蹴散らす。デブリを避け、最後はほとんど直下降で白馬尻へ。成田君はスキーの調整が甘かったらしく途中から担いで降りてきた為、結局、僕たちが最後のパーティーになってしまった。二股到着の頃には夕闇になってしまった。
白馬駅で電車を見たら今日中に帰れないので松本でステビバ。翌朝、氏家到着は9:00となり会社をサボってしまった。