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 いつも行っている南会津の山と違った印象を受けました。 スキーに適している開放的で綺麗な斜面が多くアプローチが大変でも行ってみる価値のある山々だと思います。地図を読みながら未知の場所に行くという事は私はあまり経験した事のない山行だったので植木さんや稲龍に沢山の事を教えていただきました。 ありがとうございました。
 自分の力で計画・行動・判断が出来れば、より一層、充実した思い入れのある山行が出来るのだと思いました。自分も思い入れの山行が出来るように力をつけたいです。

【登山期間】;2006年5月3〜6日
【山   域】;南会津/高幽山東面・坪入山東面滑降
【参加メンバー】;稲葉龍、稲葉江(遠峰)、植木(矢板岳友会) 計3名
【日程・行動概要】
3日;矢板(6:00)⇒小立岩(8:36)〜林道橋(9:43)〜小沢山取付(11:35)〜小沢山(14:39)〜鞍部1322m(15:24)
   〜1460mCS(15:55)
4日;CS発(7:35)〜稲子山(8:15)…下梯子沢滑降…BC設営(9:25/10:21) 〜黒谷本流(10:52)〜スギソネ尾根乗越
   (12:00)〜東実(うみ)沢1127m付近(12:56)〜高幽山(15:04)…東斜面滑降…1127mh付近(16:00)〜スギソネ
   尾根乗越(16:41)〜黒谷本流(17:15)〜BC着(18:58)
5日;BC(8:57)…上梯子沢…1305mP(10:25)〜坪入山(12:45)…東斜面滑降…大トラバース…1496m付近(13::39)
   …上梯子沢滑降…BC着(15:32)
6日;BC発(8:18)…上梯子沢…1447mP付近(10:48)…道行沢出合(12:02)…安越又林道…小立岩(16:58)⇒湯の花
   温泉⇒『オアシス』で打上げ⇒各自帰宅

稲江記
5月3日 快晴 『ピリリと辛い道』
出発地点(小立岩)にて、地元のおじさんのアドバイスにより「沢筋はやめて尾根を行きな」と稜線を目指して歩く事にする。林道は思ったより雪があり、シールを使用して歩く事が出来た。進んでいくと林道の崩壊個所が多く見られるようになり雪が減る。何とか登れそうな尾根に出会い、少ない雪をつないでツボ足で登る。重い荷物に板を付け、気合で登る。太い立ち木をまたごうとしたら、立ち木がいきなり動き出した。泥壁を立ち木と一緒に滑落してしまう。幸い、木の下敷きにならず上手く抜け出せ怪我をせずに済んだ。100mほどで傾斜が緩みスキ−をはけた。小沢山は南に展望が開けている。
 三つ岩、窓明、坪入の山々が大パノラマで見えた。予定していた尾根の雪庇がとても大きく超えるのに必要な時間が読めず、夕方になり時間が押してきたので安定した尾根(1460mh)で泊まる事にする。風除けのブロックを作ってテントを張る。重荷での7時間30分の行動はまずまずかな・・・。

最初の崩壊箇所

ツボで尾根に上がる

雪尻がデカイ

稲子山の登り

景色はサイコ−
5月4日 快晴 『遠いよ!高幽山』
 昨夜は放射冷却で思ったより寒かった。予定していたBCまで重荷を背負って移動する。稲子山の肩に登るとBC設置後に目指す 『高幽山』の大斜面が見えた。あまりにも遠くに見えたので「本当に今日は山頂まで行くのだろうか...」と半信半疑になった。稲子山の肩からBC設置場所まで滑り降りる。重荷を背負っての滑降は非常に足も疲れるし、バランスが難しい。転ぶと滑落の危険があるので慎重に滑る。 下梯子沢を滑り、水が確認できたあたりでBCを設営した。 そして...高幽山を目指して出発。いくつかの尾根を越えて、やっとの思いで山頂まで続く尾根(1127mh付近)に取り付くことが出来た。地図で確認すると山頂まで、あと標高差600m。一瞬目を疑った。朝起きてから6時間近く行動 しているのに、これから600mも登るのか!? 標高差600mというのは、簡単に表現すると日帰りスキーで登る標高差だからこれから出発します...と言っているのと同じような事。 気が遠くなったけど小休止して山頂目指して出発。 森林限界を超えると距離感がなくなり、頂上がなかなか近くならず...やっと山頂に到着。予想の2倍、いや3倍ぐらい遠かった。 山頂では360度の展望。山に包まれている感じがして気持ちが良かった。
 BCまで帰る事を考えると山頂でゆっくりしている時間もなく滑降準備をする。 いよいよドロップイン。小さな雪庇の上から滑り込む。 大斜面で何処を滑っても楽しい斜面だ。 思い思いのラインが取れる。雪質も良く最高な気分♪...と思っていたら、尾根と谷の起伏が分からず尾根から谷に飛び出してしまった。 前転!?側転!?何だか分からない状態で転倒し谷に滑落。 上体を起こして滑落停止をしようと思ったけど、 勢いがつきすぎてなかなか停められず100m近く滑落してしまった。 板が外れてやっと停まり、すぐ起き上がる。上から降ってきた自分の板をキャッチして安全な場所へ移動。 怪我はしていないようだ。良かった。 「ラインを失敗したなぁ〜」と反省しつつ、残りの滑りを楽しむ。 (この衝撃的映像が仲間のデジカメのムービーに記録されており記念に残りました) 滑ってしまうと『あっ』と言う間。 振り返ると大斜面に3人だけのシュプールが残っていました。 1127mh地点まで滑り降り小休止。現在時刻は16:00。BCには19:00には着けるだろうと予想してBC目指して出発。いくつかの尾根を越えて登り降りの繰り返し。 疲れていてペースは遅くなったものの自動的に足が出るように登っていく。 暗くなりかけた頃、テントが見えてホッとした。 暗くはなったがヘッドランプは使わずに済んだ。 今日の行動時間は合計で11時間30分。BCから高幽山の山頂までは約6時間かかった。 思った以上に遠かったけど偉大な山で感動も予想以上に大きかった。

稲子山の急雪壁

窓明と坪入

高幽山の登り

梵天と丸山岳

3人占め

イエ−イ

エミコ

一滑入魂

やますき−おさん

稲龍
5月5日 快晴 『ようこそここへ!山スキ−パラダイス』
 今日も良い天気。2日間ハードな行程だったのが原因なのか朝起きてからまったりしてしまい出発が遅れた。 今日は坪入山を目指すことにする。 本当は窓明山も滑りたかったので「両方滑ろう...」との計画もあったが、またもやハードな行程が強い入れられる為、今日は坪入の斜面1本で...と話しがまとまり出発。 ゆったりとしたブナ林の中を進む。昨日滑った高幽山の斜面が見えて嬉しい気分になった。約3時間で山頂到着。 メチャクチャ近く感じた。 最初の急斜面を緊張しながらドロップイン。今日の雪質も良く快適に滑る。上梯子沢に入ると1ヶ所滝が出ている部分があっ た。 『山スキーヤーが滝に落ちる』事後を聞いたことがあるが、 このような場所で事故は起きるんだろうなぁ〜と思わせるような地形だった。右岸を少し巻いて安全に渡った。 BC15:30到着。今日も快適な山スキーだった。

坪入山

高幽を振り返る

またいつか・・・

エミコ

やますき−おさん
5月6日 快晴後曇り 『来年はあの斜面…』
今日の夜から天気が下り坂との予報なので、天気が崩れると予想して1日早いが下山することにした。またもや重荷での行動である。食べた食料の分、荷物が軽くなっているはずだが・・・やはり重い。疲れた体にザックが食い込む。滑った山々にお別れを告げ、登り滑りを繰り返し、林道へ出る。ここからは林道だから・・・と高をくくっていたがとんでもなかった。地元のおじさんの情報によると『ヤバイ所は3箇所』と言われた。3箇所どころか、全体的にヤバイ感じ。雪壁のトラバース・グズグズのガレ場・土壁のトラバース etc・・・どう見ても歩くところのない道を行かなければならない。右下には雪シロがゴンゴン流れている。緊張感がしばらく続いた。精神的にも疲れが出てきた頃見覚えのある尾根に出た。登りに使った尾根である。ホッとした。
 4日間の間にかなり雪が溶けたらしく、景色が変わっていた。やっとの思いで車に到着。この山行に相応しく最終日もフル行動となった。山深い場所だったが、カモシカの姿や熊の爪の後を確認することができ自然の豊かさを感じ取ることができた。

地図読みは必須

道行沢上部

尾根を滑る

絶対落ちれません

『ヤバイ所』2つ目